耳鳴りの検査方法や治療方法

耳鳴りの症状があっても何科に行けばいいのかわからない、また、どんな治療をするのか不安など心配事はたくさんありますよね。そこで、耳鳴りを治したい人のために行くべき医療機関や治療方法をまとめました。

耳鳴りは何科に行けばいいの?

耳鳴りの症状で病院に行く際、耳鼻科に行けばいいのか、または脳の病気を疑って脳外科に行くのか、総合的に見てくれる内科に行くべきか迷ってしまうかもしれません。考えているうちに日が経ち、外出できないほど悪化していた、なんてことになったら大変です。

耳鳴りの症状があったら、まずは耳鼻科の診察を受けましょう。難聴やメニエール病など内耳の器官トラブルである可能性が考えられるからです。少なくとも症状に気づいてから数日のうちには受診を。数か月も放置して症状が慢性化すると治療が難しくなるケースもあります。

耳を診察して異常がないとなれば、ストレスや加齢など他の原因を疑うことになります。いずれにしても耳鳴り自体は疾患でなく、原因が他にあり、症状として耳鳴りが出ているのですから、まずは耳に異常がないか確認するのが適切です。

医療機関で行う主な検査

・耳管機能検査:鼻と中耳をつなぐ「耳管」という器官がうまく機能しているか調べる検査。鼻から音を入れて行います。

・耳管通気法:カテーテルを入れて空気の通りを調べる検査。鼻から耳管の入り口までカテ-テルを通し、コンプレッサーで空気を送って空気の通り方を調べます。
・ティンパノグラム:鼓膜に空気圧をかけ正常に振動するか調べる検査です。

・鈍音聴力検査:異なる周波数の音を出して難聴の有無を調べる検査です。

・画像診断:X線検査で耳の骨に異常があるかを調べたり、CTやMRIで脳の異常を調べたりします。

医療機関で行う主な治療方法

・投薬療法:内耳が原因の耳鳴りについて一般的に行われる治療です。急性期に行うことで効果が得られやすくなるが、すべての耳鳴りに効くとは限らない。

・漢方療法:漢方薬で耳鳴りを軽減する治療。1~2週間飲み続け効果があるか試す。

・補聴器による耳鳴りの軽減:難聴になると、より音を拾わなくてはならない使命感に駆られ、脳が周波数を上げるため耳鳴りが起きる。脳の感度を正常にするため補聴器を使い耳鳴りを軽減。

・心理療法:ストレスが原因の耳鳴りの場合、「自律神経訓練法」や「カウンセリング」などで耳鳴りが軽減することがある。

・TRT療法:※次の項目で詳しく解説。