キーンという耳鳴りとめまいの関係

キーンという高い金属音とともに現れるめまい。原因は何なのか、どんな病気が隠れているかなど、めまいを伴なう耳鳴りについて解説します。

キーンという耳鳴りは危険?

原因は何?
キーンという耳鳴りの原因を特定するのは非常に難しいのですが、まず症状が耳鳴りのみの場合、加齢やストレスなどによって音の聞こえが悪くなり、脳が「音が聞こえないからもっと感度を上げなくては!」と頑張るために耳鳴りが起こっている可能性があります。この場合は症状として耳鳴りが出ているだけで、原因は加齢や過労、心因性のものなど耳以外の場所にあります。

また、大きな音のコンサート会場を出た後や、非常に静かな場所にいると、誰しもキーンという耳鳴りを感じるものです。これは一時的なものなので、すぐに気にならなくなるか、時間が経てば耳鳴りはなくなります。すぐに耳鳴りが止むような場合であれば、あまり神経質にならなくてもいいかもしれません。

耳鳴りと同時にめまいが起きた場合
耳鳴りと同時にめまいが起きることは間々あることですが、めまい症状が軽い場合と頭も挙げられないほどの強いめまいの場合とでは考えられる疾患は違ってきます。

耳鳴りと同時に軽いめまいが起きた場合、考えられるのは自律神経失調症やうつ病があります。また顎関節症も耳鳴りとめまいが同時発症することがあります。これらは内耳に問題があるわけではなく、心因性であったり顎関節の不具合によるものなので、そちらの治療を終えれば自然と軽快していくことが多いでしょう。

耳鳴りと同時に起きる強いめまいはメニエール病や突発性難聴、前庭神経炎などの場合があります。いずれにしても症状が出ているうちに医師の診察を受けるようにしましょう。

また、耳鳴り、強いめまい、言語障害などが同時に起きた場合は急性の脳疾患が考えられます。救急車などで病院に向かって診察を受けましょう。