1.「キーン」や「ピー」などの高い金属音はストレスが原因

電子音のような高い音が持続して聞こえるのは高音性耳鳴りといいます。この耳鳴りは、本来は聞き取れないレベルの耳鳴りを、脳が感度を上げたために聞き取ってしまうのが原因で、実際に外部で音が発生しているわけではありません。耳をふさぐと音がより大きくなったように感じるのが特徴です。

このような耳鳴りの原因は、加齢による聴力の低下やストレスなどが原因で誘発される「メニエール病」や「突発性難聴」、「老人性難聴」などが考えられます。

2.「ゴー」や「ブゥー」などの低く響く音はストレスや肩こりかも

低いモーター音のような響く低音で聞こえます。耳鳴りと同時に耳閉感や耳に水が詰まったような感じがすることもあります。この耳鳴りも多くは脳が感じ取っているもので、実際に音が鳴っているものはあまりありません。ただしこの「低音性耳鳴り」の場合は、耳をふさぐと音が小さくなることが特徴です。

高音性の耳鳴りと同じく「メニエール病」や「難聴」などが原因となっていることもありますが、肩や首のコリ、ストレス、気圧の変化などでもこのような症状が認められることがあります。

3.「ポコポコ」または「ガサゴソ」は筋肉の痙攣や耳垢

小さなもので内耳をコツコツたたくような音やコンコンというノックのような断続的な音、または何か乾いたものが転がるようなカサカサ、ゴソゴソという音。特徴は聴診器などを当てると他の人もその音を聞くことができる点です。

コツコツやポコポコという断続的な音は、内耳の周りの筋肉が痙攣して聞こえる音です。まぶたがぴくぴくと痙攣することがありますが、この場合もそれと同じ。内耳の筋肉がけいれんして音を立てるのです。また、耳の中で耳垢がはがれて動いていたり、小さな虫が入るとガサガサ、ゴソゴソという乾いた音がすることがあります。

4.「サーサー」や「ドクドク」と聞こえるのは脳の異常が原因かも

水が流れるような音や、「ザー」という雨音のように持続して聞こえる音は、脳に繋がっている血管に異常が発生しているサインかもしれません。または心臓の鼓動と同じリズムで「ドコドコ」「ドクドク」などと聞こえる音も、何らかの原因により血管が圧迫されているときに発生します。早めに精密検査を受けた方がよいでしょう。